2019年05月18日

入れ歯にも歯と同じようにプラークはつくの?

現代の歯科治療は、治療材料や器械などの進化にともない、十数年前と比べると圧倒的に歯を抜く必要が少なくなりました。昔ながらの、「おじいちゃん、おばあちゃんになったら歯を全て失って総入れ歯」という時代は終わりました。
しかし一方ででは、部分入れ歯の装着者の割合は、50歳代で13%、60歳代で27%、70歳代で40%と年齢とともに増えていますし、歯周病の有病率も高齢化しています。
高齢になるほどお口の中で歯周病と部分入れ歯が混在しているわけなのですが、ここで「えっ?なぜ歯周病という“疾患”と、部分入れ歯という“道具”を同じ扱いにするの?」と思われましたか?この2つ、決して無関係ではありません。
キーワードは、「デンチャープラーク(入れ歯のプラーク)」入れ歯にもたくさんの細菌が住んでいて、全身に悪影響を及ぼしかねないのです。
歯周ポケット内のプラークは、嫌気性菌で構成され、空気のあるところでは繁殖できません。しかしデンチャープラークは、通性嫌気性菌やカンジダ菌(カビの一種)で構成され、むしろ少し空気のある環境の方が繁殖しやすく、歯周ポケットにはいない菌が増殖するなど、入れ歯特有の細菌叢を示します。っこうした菌により、時間の経過とともに成熟して病原性が増し、さまざまな疾患をまねく可能性があります。
入れ歯にプラークがたまっていると、入れ歯が細菌のリザーバー(貯蔵庫)となります。すると、入れ歯の床があたる粘膜に口内炎ができたり、入れ歯が隣接する歯や、クラスプ(バネ)がかかる歯に根面のむし歯が生じやすくなります。また、舌炎、口角炎や口腔咽頭カンジダ症だけでなく、細菌が全身へ伝搬して、誤嚥性肺炎や消化器系感染を引き起こしかねません。
このような理由から、ご自分の歯と同じように、入れ歯のプラークコントロールも非常に大切です。部分入れ歯は、床、人工歯、金属のバー、クラスプなど非常に複雑な構造をしています。とくにレジン製の床は、肉眼では見えない細かい穴が空いているため、細菌の格好のすみかとなるほか、床の周りには唾液による自浄作用が働きにくいので、余計にプラークがたまりやすくなります。
入れ歯の床はプラスチックの食器、クラスプは金属のスプーンと似ています。食器は、ご飯を食べたらすぐに洗います。そのままで次の食事に使う人はいないですよね。
入れ歯も同じで、「使ったら洗う」=「デンチャープラークを除去する」ものです。ブラシでみがかず夜寝るときに入れ歯洗浄剤に漬けるだけ、という患者さんもときに見受けられますが、これはNG。できれば毎食後、外して洗ってください。その際は、義歯用ブラシで物理的にプラークを除去することも忘れずに。
なお、入れ歯洗浄剤には入れ歯の材料との相性がありますので、歯科医院でご自分に合ったものを選んでもらいましょう。
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保険診療/ 入れ歯・義歯/ 歯周病/ 口腔外科/ 小児矯正/ 矯正歯科/ 小児歯科/ 噛み合わせ/予防歯科/ 歯科検診/ インプラント/ 美容診療/ ホワイトニング/ 顎関節症/ 無痛治療/クリーニング なら

日進市赤池町のあじおか歯科クリニックへ
日進市、名古屋市天白区、緑区、瑞穂区、名東区、豊田市、長久手市、三好市、東郷町からも患者さんがお見えになってます。

住所:〒470-0126 愛知県日進市赤池町屋下351-1
TEL : 052-806-1100

皆様のご来院をスタッフ一同、明るく元気よくお待ちしています。
posted by あじでん君 at 08:37| Comment(0) | 歯の豆知識

2019年05月05日

定期的メインテナンスはなぜ3~4ヶ月ごとに必要?

「人生50年」の頃は、セルフケアだけで一生もっていた歯。ところが今は「人生100年」。50年を100年に延ばすのは並大抵ではありません。現に、今でも50歳といえば、歯を失いはじめる人がぐっと増える年代です。むし歯に加え、長年放っておいた歯石が溜まりにたまり、そこに隠れた歯周病菌がジワジワと暴れはじめるからです。
むし歯は、歯がある限り、生涯にわたって縁の切れない病気ですし、歯周病のリスクは年齢とともに高まります。「人生100年」の時代に一生歯を使い続けるには、セルフケアだけでは不可能。そこにもっと何かを足す必要があります。それが、歯科医院での歯石除去と定期的なクリーニングです。
歯石除去は、金属の器具で歯にこびりついた歯石を取り除く処置。歯を削らないよう細心の注意を払っていますが、日常的に繰り返し受けて良い治療ではありません。そこで歯科では歯石の除去後、3~4ヶ月ごとにメインテナンスを受け、歯と歯ぐきのなかのクリーニングを受けていただくようおすすめしています。
歯石は、放っておくと1年もすればまたこびりつきます。つまり1年に1度の通院では、受診のたび歯石除去が必要になってしまいます。しかし、3~4ヶ月ごとに歯周ポケットをクリーニングすれば歯石の付着が格段に減り、歯石除去後の清潔な状態を、より長く維持できるのです。
もうひとつ、3~4ヶ月ごとのメインテナンスをおすすめする理由があります。それは、むし歯菌も歯周病菌も、クリーニング後3ヶ月弱で繁殖力を回復することがわかっているからです。細菌による被害を抑えるには、3~4ヶ月おきのクリーニングはギリギリのリミットです。
平均寿命が延び続けている今、一生歯を使っていくには、人生50年の頃と同じ方法を続けていてはとても無理。歯みがきの質の向上、フッ素の利用、そして歯科医院の定期的なメインテナンスでの的確な医療サポートを受けることが重要になります。
一生自分の歯でおいしく食べられるよう、歯科医院との3~4ヶ月ごとのお付き合いをはじめましょう。
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posted by あじでん君 at 10:12| Comment(0) | 歯の豆知識

2019年04月26日

歯みがきの話ばっかりされるんです

歯周病が気になり、歯科医院に通い始めたはいいものの、歯みがきの話ばっかりされる、という経験はございませんか?歯みがきなんてできているのだから、あらためて教えてくれなくても、と思うに違いありません。
しかし、歯周病の予防、そして治療には定期的な歯周検査と継続的なプラークコントロールが不可欠なんです。プラークを患者さんが効率的に除去できるようになってもらうために歯みがき指導を繰り返すんです。
歯周病は「歯肉炎」と「歯周炎」に分類されます。歯に付着したプラーク(細菌のかたまり)により歯ぐきに「歯肉炎」が引き起こされ、患者さんごとのリスク因子(喫煙、糖尿病、歯ぎしり、ストレスなど)が長期的に影響して歯の周りの組織が破壊されると、「歯周炎」に分類されます。歯周炎の進行スピードは個人差が大きいことで知られています。
歯周炎は一般的に歯肉炎から進行すると考えられていますので、プラークを除去して歯肉炎を起こさせないことが予防の基本です。口のなかの細菌群は、細菌同士が強固にくっついて歯にへばりついて生きのびる特殊なタイプのため、物理的(機械的)な口腔清掃がもっとも効果的です。
プラークの除去とは、「プラークコントロール」のことです。実際1980年代から、歯周病の予防と治療にはプラークコントロールが必須と認識されていました。ただ、厚労省の調査では、日本人の歯みがき回数は年とともに増えているものの、歯周病にかかっている人の割合は減少していません。
これを言い換えれば、歯みがき回数は増えてもプラークがうまく除去できていないということです。おそらく、論文の「tooth brushing」を「歯みがき」と翻訳したことも大きな理由で、今なら、プラークの除去が大切なことを意識してもらうために、「歯みがき」ではなく「プラークコントロール」と言うべきでしょう。
歯みがきについてお話しすると、「きちんとできています」と言う方が多いです。しかし、実際にお口を見てみると、プラークが落とし切れていないことがほとんどです。染色液で歯を染め出してもらうこと、ありますよね。あれは、プラークの付着状況を見て、ご自分のプラークコントロールの弱点ーうまくみがけていないところを確認してもらうためのものです。特に、歯ぐきの溝のまわりや、歯と歯のあいだのプラークを除去するのは難しく、歯間ブラシやフロスを使う必要があります。
歯はもともと、お茶わんみたいにツルツルしています。ですが、プラークが付着していると、舌で歯を舐めた際にヌメヌメとします。みがけているかどうかをご自身で確認するには、歯を舐めて「舌でチェック」してみてください。「この舌触り、キモチ悪いなあ」と感じていただけるようになれば、歯みがきのモチベーションも上がることでしょう。
数年前、横浜で起きたマンション傾き事件では、土台工事の手抜きが発覚し社会問題になりました。歯科医院で定期的な検査を行い、繰り返し歯のみがきかたを指導するのは、歯の土台を保守・点検しているとお考えください。もしそうした指導をせずに歯科治療のみを行うとしたら、原因が取り除かれていないため、歯周病は悪化や再発を繰り返します。
プラークコントロールは歯科医療の根幹をなすものですので、歯みがき指導を熱心に繰り返すのは、本当にあなたのお口の健康を大事にしていることの現れなんです。
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posted by あじでん君 at 12:24| Comment(0) | 歯の豆知識