2018年10月06日

酸蝕症は現代病!?

私たちの歯を取り巻く酸の環境はここ数十年で様変わりしました。
季節ものだった柑橘類が一年中手に入るようになり、食卓では主菜にレモンやポン酢をかけ、デザートにオレンジやグレープフルーツが並びます。お酒も、果汁たっぷりのチューハイ、ワインが大人気です。
一方おやつは、コーラ飲料や柑橘ジュースがどこでも手に入ります。グミや梅菓子もとてもすっぱく、私たちの歯が強い酸と出合う機会は、うなぎのぼりです。
もう一つ注目すべきは、健康志向。柑橘系果物を毎日欠かさず食べ、飲酢する方が増えました。意識の高い人ほど熱心に続けるため、酸蝕症のリスクが増大します。
酸蝕症を防ぐために重要なのは、現代人が陥りがちな「酸性飲食物の過剰摂取」にまず気づいて止めることです。
過ぎたるは及ばざるがごとし。酸の摂取は、唾液が守ってくれる程度に抑えて、からだだけでなく、歯の健康にも気を配っていきましょう。
もちろん大人だけではなく子供でも酸蝕症はあります。
クラブ活動をしているお子さんは熱中症予防のためにスポーツ飲料を飲むことが多いと思います。あまり知られていないことですが、スポーツ飲料も酸性飲料のひとつ。クラブで、休憩ごとに飲んでいたりを続けていると、歯面全体がエナメル質の酸蝕症になることがあります。スポーツ中は口の中が乾燥し、唾液が口の中を洗い流してくれません。酸性飲料の影響をダイレクトに受けやすいので要注意です。
そのほかにも、食品の趣向によって起こりうることもあります。
干し梅のような酸っぱい食べ物を頻繁に食べ、奥歯のミゾに入り込んだままになったとします。そうすると干し梅の強い酸が、ずっと守ってきた健康な歯を短期間で酸蝕症にしてしまうこともあります。
酸蝕症だと診断されたり、酸蝕症が疑われる方は、酸で軟化した歯を歯ブラシで摩耗させないように、食後30分ほどしてから歯みがきしましょう。30分ほどすると歯を守ってくれる唾液の力が働いて、歯の硬度が戻ってくることが明らかになっています。また、歯ブラシは軟らかめのものを使いましょう。
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保険診療/ 入れ歯・義歯/ 歯周病/ 口腔外科/ 小児矯正/ 矯正歯科/ 小児歯科/ 噛み合わせ/予防歯科/ 歯科検診/ インプラント/ 美容診療/ ホワイトニング/ 顎関節症/ 無痛治療/クリーニング なら

日進市赤池町のあじおか歯科クリニックへ
日進市、名古屋市天白区、緑区、瑞穂区、名東区、豊田市、長久手市、三好市、東郷町からも患者さんがお見えになってます。

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TEL : 052-806-1100

皆様のご来院をスタッフ一同、明るく元気よくお待ちしています。
posted by あじでん君 at 15:46| Comment(0) | 歯の豆知識

2018年09月25日

4人に1人が酸蝕症です

酸蝕症とは、歯に胃酸や酸性の飲食物が「繰り返し触れる」ことで起きる病気です。むし歯や歯周病に続く第3の歯科疾患として注目されています。
歯はもともと、酸がとても苦手です。酸に触れると化学反応を起こして溶けてしまうからです。とはいえ、食べ物のほとんどは酸性。味噌も醤油も穏やかな酸性です。なのに歯が溶けて無くなってしまわないのは、唾液が酸を洗い流し中和して、歯を守ってくれているからです。
ただし、唾液の能力にも限界があります。強い酸が口の中に繰り返し入ってくると、唾液の作用が追いつかず、歯が溶けてしまうのです。
むし歯も、むし歯菌の出す酸によって歯が溶けて穴があく病気ですが、酸蝕症との決定的な違いは「被害の範囲」です。むし歯は、みがき残したプラーク(細菌のかたまり)の中にすむむし歯菌が、砂糖を食べ酸を出すことによって起きます。そのため、起きる場所は限局的です。一方、酸蝕症は、酸が触れた歯面すべてで起きます。つまり被害が広範囲になりやすいのです。
また、硬いエナメル質が溶けて薄くなったところにむし歯ができると進行が加速し、酸で軟らかくなった歯は摩耗・咬耗も病的に進行しやすく、トラブルが複合的に拡大しやすくなるのも酸蝕症の特徴です。
酸蝕症は、現代の食生活や生活習慣と関わりの深い病気です。酸蝕症になりやすい要因をこの機会に知って、歯を溶かす習慣を止め、大切な歯を守っていきましょう。
現在、酸蝕症の原因として注目されているのが、「胃酸の口への逆流」です。専門家の医師によると、現代人の約10人に1人に逆流性食道炎の疑いがあり、罹患率は増加中なのだそうです。
胃酸の逆流を誘発する代表的な因子は、炭酸飲料や酸っぱいものの食べ過ぎ飲み過ぎ。炭酸飲料や酸っぱいものといえば酸蝕症の因子となる飲食物とまったくかぶります。
逆流性食道炎を防ぐための消化器内科の食事指導と、酸蝕症を防ぐための歯科の食事指導に共通項があり、ひとつの指導内容が両科の治療に役立つのですから、これは患者さんにとって大きな朗報です。
この他、摂食障害(拒食症や過食症など)による、持続性の嘔吐と酸蝕症の深い関わりも報告されています。この場合は、心療内科に相談し、歯科でも歯が溶けていないか診てもらいましょう。
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posted by あじでん君 at 16:56| Comment(0) | 歯の豆知識

2018年09月10日

予防の常識・非常識

「歯を失う怖い病気」というイメージが強い歯周病。ですが、テレビのCMなどで見られるように、短期間で歯がグラグラになって抜け落ちてしまうことはふつうはありません。統計的には、歯周病になりにくい人が1割で、残りの8割の人はゆっくり進行していきます。
歯周病を予防するには、セルフケアだけでなく、歯周病の早期発見が重要です。早く異常がわかれば、その分早く手が打てます。そのためには、定期的に歯科医院で検診を受けることが大切。もし歯周病になっていて治療を受けたのなら、治療が終わった時が歯を守る新たなスタート地点です。再発を予防するために検診に通いましょう。
もう少し歯周病に関してお話をさせてください。歯周病のリスク因子の1つに喫煙があることは皆さんもよくお知りかと思います。タバコは歯周病の進行を速めます。約4800人の初診患者さんの喫煙状況と歯周病の進行度を比較したところ、中等度・重度歯周病のかたの割合が、30代の喫煙患者さんと、40代の非喫煙患者さんでは同じくらいとなりました。40代の喫煙患者さんと50代の非喫煙患者さん、50代の喫煙患者さんと60代の非喫煙患者さんも同じような割合でした。
つまり、「タバコを吸っている人は、吸わない人より10年歯周病の進行が速くなる」と言えます。歯周病を予防するために、タバコはきっぱりやめましょう(新型タバコも同じです)。
ところで、皆様にお聞きしたいのですが、歯周ポケットは歯ブラシだけで磨けるでしょうか。歯ぐきの溝の中はプラーク(細菌のかたまり)がたまりやすい場所で、溜まったプラークは歯周病の原因になります。そのため、この部分を歯ブラシで注意して磨いている方も多いことでしょう。
実は、歯ブラシでは溝の中のプラークは完全には取り切れません。しかも、無理に溝の中にブラシの毛先を入れてみがくことを続けると、歯ぐきが傷つきやせ、むし歯になりやすい歯の根面が露出してしまいます。歯ぐきを傷つけずにきれいにプラークを取り除くみがき方は、歯科医院で教えてもらいましょう。歯ぐきの深い溝や歯周ポケットの中の掃除も歯科医院におまかせください。
歯と歯の間をデンタルフロスや歯間ブラシでみがくことと、むし歯予防のためにフッ素入り歯みがき剤を使うこともお忘れなく。
最後に、甘いものを控えているはずなのに、むし歯になってしまう。それは甘いものの「食べ方」に問題があるのかもしれません。
飲食後、お口の中では、細菌の生み出す酸や飲食物の酸により歯の成分が溶け出し(脱灰)、その後、時間をかけて唾液が成分を歯に戻していきます(再石灰化)。溶かす力が戻す力を上回る状態が長期間続くと、むし歯になります。
このとき、甘いものの「量」以上に、食べる「頻度や時間」が問題となります。ひっきりなしに甘いものが口の中にあると、唾液が歯を修復する時間が取れません。ですから、のど飴を絶えず舐めていたり、ドリンクをチビチビ飲んでいたりすると、むし歯になりやすいのです。野菜ジュースやスポーツドリンクなど、ヘルシーなイメージのものにも意外に砂糖は入っていますのでご注意を。
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