2018年08月27日

神経を取ったのに噛むと痛い気がする

歯の神経を取ることを「抜髄」と言いますが、正確には「歯髄」と言う部分を取っています。むし歯が奥深く進行して、歯髄に細菌が入り込んで炎症が起きてしまい、抜髄しなくてはならなくなるわけです。
抜髄しなければならないほど炎症が起きている歯は、処置の前日から強い痛みを感じている事があります。何もしていなくてもズキズキ痛む、夜中に目が覚めてしまうほど強く痛む。こうした場合は炎症がかなり広がっていると思われます。
抜髄の経過としては、炎症が生じた歯髄をとって根管内を洗浄後、消毒の薬を詰めます。この後、状態を見て快方に向かっているようであれば、根管に最終的な詰め物をして仮のフタを最終のものに変えます。
さて、「抜髄したのになぜ痛むのか」というと、いろいろな理由が考えられます。抜髄というのは歯の根(歯根)の先のところで歯髄を切断します。当然、切断した端が歯の外側(顎の骨の中)にできるので、歯の内部の神経を取ったといえ、その部分では痛みを感じます。
また、抜髄時の消毒薬が原因のこともあります。むし歯の原因は細菌感染ですから、歯髄の除去後、複雑な形をした根管内に入り込んだ細菌を除去するために、強い消毒薬を用います。この消毒薬が歯の外側にしみわたり、違和感や痛みを生じます。術中は局所麻酔のおかげで痛みを感じませんが、麻酔が切れるころから消毒薬の刺激による痛みが出てきます。
こうした術後の痛みは、我慢せずに処方された鎮痛剤を服用してください。抜髄は外科処置ですから、数日間痛みが続いてもおかしくはありません。鎮痛剤を飲みながら少し様子をみましょう。数日で落ち着くようなら心配いりません。
噛んだ時に痛みを感じる場合は、歯ではなく歯の周囲(歯根膜や歯槽骨)で痛みを感じています。無理に噛む必要はありませんが、やわらかいものなら噛めるというなら、少しずつ噛んでみてください。消毒薬による痛みであれば、徐々に落ち着いてくるはずです。
なお、これはまれですが、歯の中に入り込んだ最近の種類などによっては、抜髄後に強い痛みや腫れが生じる事があります。術後疼痛(フレアーアップ)といい、歯科医師が適切な処置をしたとしても数%の確率で起こります。眠れないような痛みが何日も続く、顔がひどく腫れてきた、という場合は応急処置が必要となりますので、主治医にご連絡を。
また、数週間経っても術前と痛みが全く変わらない時は、他の疾患(非歯原性歯痛など)が原因のこともあります。その際は、再診査が必要となります。歯の根の治療(歯内療法)の専門医や痛みの専門医を紹介してもらうのも一案です。
いずれの場合も、痛みは生体のアラーム機構ですから、「痛みを取り除く」ことだけに固執するのではなく、痛みの原因が何なのかを、主治医に教えてもらうのが望ましいでしょう。
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日進市赤池町のあじおか歯科クリニックへ
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住所:〒470-0126 愛知県日進市赤池町屋下351-1
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posted by あじでん君 at 08:17| Comment(0) | 歯の豆知識

2018年08月14日

麻酔でドキドキ

むし歯の治療や歯周病の外科治療、歯を抜くとき、インプラント手術のときなどに用いられる麻酔注射(局所麻酔)。歯の神経に麻酔薬を作用させて、処置の痛みを感じさせないようにするもので、スムーズで安全な歯科治療のために欠かせないものとなっています。
お口の中は感覚が鋭く、痛みや違和感に敏感です。そのため、歯科では麻酔注射には特に注意を払い、そうした不快感をできるだけ軽減させる手法を用意しています。
例えば最近では、注射の痛みを感じさせないように、細い注射針を使ったり、注射の前にお口の粘膜に麻酔薬を塗るようにしたり、麻酔役が注入される圧力による違和感を軽減するため、麻酔薬をゆっくり少しずつ一定の速さで注入する電動注射器を用いたりもしています。
さて、そうした痛みや違和感の他に、患者さんからよく聞かれる不安に「麻酔注射を受けた時の動悸(ドキドキ感)」があります。
「治療の前に麻酔注射を打ってもらったところ、なんだか急に心臓がドキドキした」というのは、治療が無事に終わっても、あとあとまで気がかりなことだと思います。
麻酔注射でドキドキする原因として考えられるのは、まず精神的なストレスです。麻酔注射にかかわらず、注射はやっぱり怖いですよね。歯科治療に苦手意識や不安感、恐怖心ある場合はなおさらでしょう。
また、もうひとつ原因として考えられるのが、麻酔薬に含まれる成分です。歯科でもっとも多く(約90%)使われている局所麻酔薬のリドカイン製剤には、血管収縮薬としてアドレナリンが含まれています。治療する部位に麻酔成分(リドカイン)が長く留まるようにするために、その部位の血管を収縮させるのがアドレナリンの主な役割です。
しかし、このアドレナリンは、血圧を上昇させたり、脈を早くする働きもあるので、注射直後から10~20分くらい心臓がドキドキすることがあります。
なお、なお、アドレナリンを含んだ麻酔薬は、その血管収縮作用により、高血圧や糖尿病の方には、動悸や息切れ、血圧の急上昇などを引き起こす恐れがあります。そうしたかたには、アドレナリンの入っていない麻酔薬をご用意したり、「持病のあるかたでもこれだけの量なら使っても大丈夫」というガイドラインに沿って麻酔薬を使用しますので、持病をお持ちの場合は前もってお教えいただければと思います。
また、歯科治療にとくに強いストレスを感じるかたには、「吸入鎮静法」という、低濃度笑気ガスと高濃度酸素を鼻から吸入する麻酔法があります。リラックス作用のあるガスにより、不安感や緊張を和らげます。
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