2018年06月18日

初めて総入れ歯を作ったけれど…

細かい手順を踏んで制作される総入れ歯(総義歯)は、ミクロ単位の緻密な作業になるため、どうしても制作過程で生体との誤差が生じ、入れたその日からまったく痛みがなく噛めるというケースはほとんどありません。
また、部分入れ歯と違い、バネで歯に留めているわけではなく、あごの上に乗っているだけですので、噛むたびに動きやすく、粘膜に傷を作りやすいのです。
とくに顎の骨が著しくやせている方だと、義歯のズレが普通よりも大きくなるだけでなく、クッションの役割をする粘膜も薄くなる傾向があるので、粘膜にういっそうひどい痛みが出やすくなります。
そのほか、噛み合わせのズレが痛みの原因となることもあります。顎を閉じた時に一部の歯が先にあたっている場合でも、強く噛みこむとすべての歯があたるように総義歯が動いてしまい、「粘膜にあたって痛い」となります。
でもあきらめることはありません。私たち歯科医師が調整を繰り返すことで、痛みのない、ピッタリ合った総義歯ができあがっていきます。買ったばかりの靴が足になじむまでに時間がかかるように、総義歯もすぐになじむわけではないのです。
さて、歯科医院では、まず入れ歯の裏面(粘膜にあたる面)から調整します。あってない部分(不適合部)を審査材を使って調べ、不自然に強く当たっている部分を削って取り除きます。
骨の出っ張りがあるところは粘膜が薄くなっていて、入れ歯が動いた時に当たって傷ができやすいので、他の部分よりも多めに削って少しだけすき間を設けます。噛んだ時の総義歯の動きに対処するため、いわゆる“遊び”を作るのです。
それと同時に、噛み合わせの調整も行います。噛み合わせのズレが生じている部分を慎重に削っていき、均等に噛めるように調整します。
調整をして痛くなく噛めるようになると、噛む力が出てくるようになります。その結果、義歯が粘膜上で抑え込まれ今までより深く沈み込み、別の部分が粘膜に当たってくることが多々あります。
こうした場合も、調整を繰り返して、痛みがないように仕上げていきます。
総義歯は部分入れ歯に比べると、どうしても調整の回数が多くなります。「こんなに痛みが取れないなんて」と思われる方もいるかもしれませんが、最初の1~2週間は義歯を使うトレーニング期間と考え、ご自身での食生活の調整も合わせて、粘り強くがんばってください。
入れ歯の不具合には、ほおや唇を噛んでしまう、しゃべりにくい、味がしない、などさまざまなものがあります。このような不具合に対しては、調整だけでなく、総義歯自体に慣れていただくことも必要となります。
慣れるまでには、長い場合は1カ月以上かかることも。でも必ず噛めるように
なります。一緒にがんばっていきましょうね。
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日進市赤池町のあじおか歯科クリニックへ
日進市、名古屋市天白区、緑区、瑞穂区、名東区、豊田市、長久手市、三好市、東郷町からも患者さんがお見えになってます。

住所:〒470-0126 愛知県日進市赤池町屋下351-1
TEL : 052-806-1100

皆様のご来院をスタッフ一同、明るく元気よくお待ちしています。

posted by あじでん君 at 11:30| Comment(0) | 歯の豆知識

2018年06月04日

歯石のあれこれ

歯石とは、簡単に言うとプラーク(細菌のかたまり)が唾液中のミネラルなどの影響により、石のように固まって歯にこびりついたもので、いわば「細菌の化石」です。歯石そのものに大きな害はありませんが、表面がザラザラしているのでプラークが付着しやすくなります。
歯石を放置すると、そこにプラークがたまり、周りの歯ぐきに炎症を起こして歯周病になったり、悪化する可能性が高くなります。
ネットなどで「歯石は取らない方がいい」という話を目にすることがあります。「歯石には歯を固定する効果があり、取ってしまうと歯がぐらつく」というのが理由ですが、これは間違い。まず歯を固定することそのものに、歯を持たせる効果はありません。それよりも、歯を綺麗にして細菌をつきにくくすることが大切です。歯石がベッタリついていると歯みがきがしづらくなり、結果的に歯周病が悪化してしまいます。
歯石を取ると、歯と歯の間に隙間が空いたようになったり、歯がしみることがあります。歯と歯の間の隙間は、歯石がついていた時点ですでに空いていたと考えられます。つまり歯周病の進行により歯ぐきが下がり、歯と歯の間に隙間ができて、そこに歯石が入り込んでいたのです。歯石がなくなると歯間ブラシなどが入りやすくなるので、掃除が容易になります。
また、歯がしみるようになるのは、歯石が歯の表面の凹みなどの中にも入り込んでいるので、取るときにどうしても歯の表面が一層削られてしまうからです。歯がしみる症状は、歯みがきをしっかり続けるうちにほとんどが治っていきます。
お口の中には、みがいていても、どうしても歯石がつきやすい場所があります。それは唾液腺(唾液の出口)の近くにある歯で、例えば舌下腺は舌の裏側にあるため、下の前歯の裏側は歯石がつきやすいです。一方、上の奥歯の表側も、耳下腺が近くにあるため、歯石ができやすいです。歯石はプラークが唾液中のミネラルとくっついて形成されるので、少量のプラークでも、唾液腺の近くにある歯には歯石がつきやすいのです。
さて、これまで歯ぐきの上にできる歯石、専門用語で言えば「歯肉縁上歯石」についてお話ししてきましたが、実は歯ぐきの溝の中、歯の根元にも歯石はできます。
これは「歯肉縁下歯石」といい、色は黒く、歯ぐきの上にできる歯石より硬いことが多いです。表面はザラザラしていて、歯周病を悪化させる細菌をたくさん含んだプラークが付着します。しかも歯ぐきの深いところに入り込んでいるので、いくら歯みがきをがんばっても取れません。
歯ぐきの上にあるにしろにあるにしろ、歯石は患者さんの手では取れないので、歯科医院でとってもらう必要があります。とってもらった後は、歯石が再びつくられないよう、しっかり歯みがきをしましょう。歯みがきの仕方も歯科医院でチェックしてもらうといいですよ。
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posted by あじでん君 at 15:39| Comment(0) | 歯の豆知識